宇都宮で中古住宅の物件を購入され、リノベーションを行ったお客様から「水道局から漏水の可能性があると通知が届いたんです」とご相談をいただきました。

当時のリノベーション工事では、予算の都合もあり給水配管の交換までは行っていませんでした。
その後、水道メーターの交換が行われ、水圧が変わったタイミングで、長年使われてきたどこかの配管に少し負荷がかかったのかもしれません。

まずは設備屋さんと一緒に床下へ潜り、キッチン・浴室・脱衣室・トイレなど、家の中の給水・給湯配管を念入りに確認しました。
しかし、水漏れを示す跡はどこにも見当たりません。
次に庭の可能性も考え、植栽を整えつつ地面を掘り返して配管のルートを追いましたが、こちらにも異常はなし。

水漏れ調査庭木伐採前

水漏れ調査庭木伐採後

中古住宅の場合、築年数に応じた「見えない部分の経年劣化」があるため、こうしたケースは珍しくありません。
お客様とは状況を共有しながら、「今後も安心して暮らせる方法」を一緒に検討していきました。

将来の安心を優先して配管の全交換へ。まずはメイン給水管の位置確認から

漏れている箇所を1つずつ調べる方法もありますが、非常に時間と手間がかかります。
お客様からは「これを機に、家の配管も安心できる状態にしたい」とのお話をいただき、今回は給水・給湯配管の全面交換を行うことになりました。

まずは、敷地内でメインとなる給水管を探すところから作業スタートです。
庭の水栓柱の近くを掘り進めると、黒いポリエチレン管のような配管を発見しましたが、違和感があり、さらに掘って確認すると——それは電気の配線。
“では本物の給水管はどこに?”と周囲を丁寧に掘り進め、ようやく 塩化ビニル製(PVC)の給水管 を見つけることができました。

メインの給水配管発見

この塩化ビニル製(VP管)の給水管は、1970年代後半〜1990年代頃 に多く使用されていた素材で、当時は扱いやすさから広く普及していました。
ただ、長期使用では衝撃に弱くなる傾向もあり、現代ではより耐久性の高いPE管やPEX管が主流となっています。

中古住宅の場合、こうした“昔の仕様が残っている部分”に出会うことがあるのも特徴の一つです。

建物内に点検口を新設し、家中の配管を一新。今後も安心して暮らせる住まいへ

メインの給水管の位置が分かってからは工事もスムーズに進みました。
建物内に3箇所の点検口を新しく設け、給水・給湯配管をすべて交換。
これにより、今後の水まわりに関する不安が大幅に軽減され、お客様にも「これでまた安心して暮らせます」と言っていただきました。

リノベーション後も、住まいの状態は少しずつ変化していきます。
中古住宅の物件では、特に配管や構造などの“見えない部分”の経年変化が影響することがありますが、適切に対応することで、安心して長く住める家へと維持できます。

宇都宮で中古住宅のリノベーションや住まいのメンテナンスをご検討の方は、どうぞお気軽にご相談ください。
暮らしの不安を一つずつ解消しながら、快適な住まいづくりをサポートさせていただきます。

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栃木県宇都宮市今泉町3020-91
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