宇都宮市岡本のH様邸にて、キッチンのリフォームを施工させて頂きました。出窓側にキッチンが向いている一般的なスタイルでしたが、今回は対面キッチンとなり出窓側が背面となりました。
出窓の下を利用して上手く収納として食器が収められるように出窓の出幅を利用して収納することにしたのです。皆さまのお宅でも、出窓があってキッチンが出窓に向いているパターンってありませんか?

リビング、ダイニングの一間の広さを、有効的に使うには、窓側にキッチンを付ける配置は宜しいのですが、家族団欒に背を向けるようになるので、孤独感が否めませんね。対面キッチンにされて、片付けしていても、テレビが見られていいですね、と奥様もお喜びでした。

背面になった出窓下には、低い収納を置くことも可能です。しかしリビング側に対面キッチンが、そんなに寄れない場合もあり、背面に収納を置くと、収納の奥行が、キッチンとの間の通路が狭くなってしまいます。今のキッチンは、引き出しタイプの収納がほとんどですから、引き幅をある程度見ておかなければなりません。H様邸も、背面に収納は難しい幅でした。

そこで収納を確保する為に、出窓下を収納にしてしまおうと言う発想となりました。既存の出窓の出幅をそのまま利用して、出窓下の外壁を解体し、丁度外側は出窓がずっと下に伸びたように仕上がって居ます。出した分は外壁に合わせて、塗装で仕上げます。出窓下収納の中は可動棚として大工さんに造作して頂きました。

 

食器棚ですから、オープンのままですと、ホコリが気になり、不衛生にも感じられますので引き戸を入れることにしました。ところが、出窓の右側の壁に置く予定の、既存の食器棚の幅が、少し出窓にほんのちょっとだけ干渉してしまい、引き戸を開ける時、引き手が使いづらい状況になってしまうのです。
そこで建具の職人さんに相談して、通常引き違いの引き戸で宜しいところを、3枚引き戸にして取っ手の位置を工夫しました。通常取っ手は戸の左右の端にありますが、3枚の内食器棚に干渉する引き戸の取っ手は、なんと真ん中に取り付けて頂きました。これで、食器棚が干渉する側も難なく開閉することが出来る様になりました。

このようにキッチンの状況に応じて、キッチンセットとお揃いの背面収納が入れられる場合は問題ないのですが、それでもキッチンはいくらキッチン自体の収納力が上がったとは言えいくらかの収納は欲しいところです。
収納を限りある空間に、いかに生み出すか?なければ作ればいい、この発想が大切です。うちは狭くてムリ…と諦める前に、先ずはご相談下さい。発想がキッチンを楽しく生まれ変わらせてくれますよ。


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