宇都宮市内のお客様にて雨漏れの調査点検を行ってきました。風の強い時や強い雨と時にだけ漏るということで、小雨の時には気が付かないということでした。
目で見て怪しいところがありましたが特定することはできないので、その怪しい部分に水かけ試験を行いました。すると水をかけ始めて間もないうちにいつものところに水がしみだしてきました。これでこの部分から水が侵入していることはほぼ間違いないと、雨漏り場所を特定することができました。

破風と呼ばれる木の板と外壁の部分に隙間がありそこから水が浸入していました。

雨樋の上の部分にも小指が入るくらいの穴があいていました。

以前から雨漏れがしていたとのことでしたが、雨が上がると特に問題も感じられなかったので、ついそのままにしてしまっていたそうです。

場所も発見できたので、雨漏りしていた期間が長期間だったこと、壁の中で閉鎖空間で乾燥しにくい場所であることもあり、腐れなどの心配もあるので、お客様と相談し念のため内部を点検することにしました。壁を壊してからお客様にもしっかりご説明をした後内部の現状を見ていただきました。

室内側の壁を壊して見てびっくり、雨漏れがしていた壁の中の状況です。外壁側の木が腐っていました。これだけ腐っていると以前から長期間雨漏れがしていたことがわかります。ただ柱や構造材の部分まで腐食が広がっていなかったので少しホッとしました。

天井や間仕切壁などは比較的空気が動くので、少しぐらいの雨漏りでは雨染みはできますが、すぐに乾燥してくれるので腐ったりカビが生えたりすることは滅多にありませんが、この現場のように閉ざされた空間ではなかなか乾燥してくれないのでカビが生え、腐食菌が繁殖し徐々に腐れてきます。

雨漏りも極端に例えると、昔のタイルで作られていたお風呂の壁を解体すると柱の根元が腐っていたり土台が土のようになってなくなっていたりするのとのなじです。

乾燥している木材は、寺社仏閣のように1000年以上の耐久性もあると同時に水濡れや湿気には特に弱い性質があります。

雨漏りしたところが年輪のようにシミが何重にもなっているところは何度も雨漏りをしているところですので要注意!
雨漏れはそのままにしていても何もいいことはありませんので、気が付いたらすぐに点検をお勧めします。小さな雨漏り、初めての雨漏りでもお気軽にご相談ください。


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