お正月、皆様のお家では各家庭の伝統的、オリジナル、様々な味のお雑煮を堪能されたことと思います。
私のふるさとの福岡ではこの時期ならではの食材を使って、お正月の期間のみ頂けるお雑煮に成ります。

材料を揃えるだけでも金額面でも大変なものに成ります。まず出汁を取る材料だけでも、
①アゴ(トビウオを焼き干ししたもので、ネットの御蔭で他県に居ても、粉末状のものなどアゴ出汁は取れる様になっています)コクと旨みを引き出してくれます。
②干しするめ(剣先が一番出汁としては優秀です)
③昆布
④干しシイタケ(具としても使います)
⑤削り節。を前の晩に①から④をお鍋に付け込んでおきます。
すると翌朝には、黒く出汁の取れた出汁になっていますので、そのまま今度は煮詰めて行きます。三分の二位まで煮詰まったところに、削り節出汁の仕上げと成ります。醤油少々、塩等で味を調え、出し汁の完成です。
具も8種類入ります。
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①サトイモ
②ニンジン
③シイタケ
④かまぼこ
⑤焼き豆腐
⑥ブリの切り身(下ごしらえ済)
⑦かつお菜(こちらではなかなかてにはいりませんので、ほうれんそうにて代用)
⑧おもち(焼かずに丸もちが基本です、角を立てない意味があります)

すべて湯がいておいて、おもちとかつお菜以外を一人分を串に刺しておきます。
おもちを入れて煮ると、出汁がにごってしまうので、おもちだけべつに分けておいた出汁で茹でます。
前日からとても手間のかかる福岡の雑煮ですが、この味はやはり忘れられなくて、栃木に来てもやはり作ってしまいます。
お正月ならではのお雑煮を頂くことで、新年のエネルギーを頂く思いで育ってきましたので、やはり独特の香り、味を堪能する事で、身も心も起動し始める感じがします。
皆様も色々なお雑煮を堪能された事でしょう。皆様にとって今年も益々エネルギーに満ち溢れた豊な年と成りますよう、心よりご祈念申し上げます。
(担当:手塚)