
築20年以上が経過した住宅で、「冬になると足元から冷えて暖房が効きにくい」「窓の結露がひどくてカビが心配」といったお悩みを抱えていませんか。これらの問題は、住宅の断熱性能が不十分であることが原因のひとつかもしれません。
宇都宮市をはじめとし、栃木県は特に冬場の冷え込みが厳しい地域として知られており、断熱リフォームへの関心が年々高まっています。断熱性能を向上させることで室内の温度を快適に保ちながら光熱費を削減できるだけでなく、結露によるカビの発生防止やヒートショックのリスク軽減にもつながります。
本記事では、断熱リフォームの基本的な知識から施工すべき場所の優先順位、そして宇都宮市で実績豊富な株式会社住まいる工務店の施工事例まで詳しく解説していきます。これから断熱リフォームを検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
断熱リフォームとは?

断熱リフォームとは、住宅の壁や床、天井、窓などに断熱材を追加したり断熱性能の高い建材に交換したりすることで、室内と屋外の熱の移動を抑える工事のことを指します。築15年以上が経過した住宅では断熱材が湿気を吸って機能しなくなっているケースが少なくありません。築20年を超えると、窓や床下の断熱性能が大幅に低下している可能性が高いでしょう。
適切な断熱リフォームを施すことで夏は涼しく冬は暖かい快適な住環境を実現でき、光熱費の削減やヒートショックの予防にもつながります。なお、省エネリフォームについては下記記事でも詳しく解説しています。
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断熱リフォームが大事な3つの理由

断熱リフォームは単なる住宅の改修工事ではなく、家族の健康と家計、そして住宅の寿命に直結する重要な投資といえます。20〜40年前の住宅では、建築当時の断熱基準が現在と大きく異なるため、断熱性能の見直しが必要なケースがほとんどです。
ここでは、断熱リフォームが重要である3つの理由について詳しく解説していきます。
①暖房効率を良くして光熱費を節約するため
断熱性能が低い住宅では、せっかく暖房で温めた空気が壁や窓、床下から外に逃げてしまい、いくら暖房を稼働させても室温が上がりにくい状態に陥ってしまいます。一般的な住宅では冬場の熱の約6割が窓から逃げるといわれており、内窓設置や床下断熱を組み合わせることで暖房効率は飛躍的に向上します。
電気代やガス代が高騰している昨今、断熱リフォームによる光熱費削減効果は家計を守るうえで非常に重要な意味を持ちます。
②結露やカビ・ダニの健康被害を防ぐため
冬場に窓ガラスや壁に水滴がびっしりと付く結露現象は、見た目の問題だけでなく、住まいと健康に深刻な影響を及ぼすことをご存知でしょうか。結露は室内の暖かい空気が冷たい外気に触れて発生し、放置するとカビやダニの温床となり、アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎などの原因になることが医学的にも明らかになっています。
特に小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、室内の空気環境を改善することが欠かせません。断熱リフォームを行うと外気との温度差が小さくなるため、結露を根本から防ぎ、清潔で健康的な空間を保つことができます。
実際に内窓設置や断熱塗装を施した住宅では、冬の室内温度が平均2〜3℃上昇し、結露が大幅に軽減されたという事例も報告されています。また、壁内部の断熱強化によって目に見えない「内部結露」を防げるため、柱や土台の腐食を抑え、住宅の寿命を延ばす効果も期待できます。
③ヒートショックを防ぐため
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす現象のことです。冬場に暖かいリビングから寒い脱衣所に移動し、熱いお風呂に入るという一連の動作で発生しやすく、日本では年間1万人以上がこの現象によって命を落としているといわれています。
断熱リフォームで住宅全体の断熱性能を高めると、部屋間の温度差を小さくでき、「どの部屋に行っても寒くない家」を実現することが可能です。リビングと廊下、脱衣所の温度差が少なくなれば、ヒートショックのリスクを大幅に軽減できるでしょう。
特に高齢者がいるご家庭では、浴室や脱衣所を含めた断熱対策が家族の健康と安全を守るうえで非常に重要な意味を持っています。断熱リフォームは単なる寒さ対策ではなく、大切な家族の命を守るための投資といっても過言ではありません。
断熱リフォームの主要施工場所と内容を優先順位でご紹介!

断熱リフォームの重要性についてお話してきましたが、実際に検討する際、「どこから手をつければよいのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。
限られた予算で最大限の効果を得るためには、熱の出入りが多い場所から優先的に施工することが重要になります。ここでは、断熱リフォームの主要な施工場所を、効果の高い順にご紹介していきましょう。
窓・サッシ
断熱リフォームで最も優先すべき場所は、窓とサッシの部分です。一般的な住宅では冬場の熱の約6割が窓から逃げるといわれており、窓の断熱性能を高めることが住宅全体の暖かさを劇的に変える最も効果的な方法といえるでしょう。
窓の断熱リフォームには、既存の窓の内側に新しい窓を取り付ける「内窓設置」や、ガラスだけを断熱性能の高いペアガラス・Low-E複層ガラスに替える「ガラス交換」などの方法があります。中でも内窓設置は工事が短時間で完了し、費用も比較的抑えられることから、最も人気のある施工方法となっているのが現状です。
内窓を設置すると既存の窓との間に空気層ができ、この空気層が断熱・防音・結露防止の効果を高めてくれます。
天井・屋根
窓の次に断熱リフォームで優先すべき場所が、天井や屋根の部分です。暖かい空気は上に昇る性質があるため、天井の断熱が不十分だとせっかく暖房で温めた空気が天井から屋根裏へと逃げてしまいます。
屋根や天井は外気の影響を最も受けやすい場所であり、断熱材が古くなっていたり厚みが不足していたりすると、冬は2階が特に寒くなる原因となります。天井の断熱リフォームでは、グラスウールやセルロースファイバーなどの断熱材を専用の機械で天井裏に吹き込む「ブローイング工法」が広く採用されています。
この工法は天井を解体する必要がないため工期が短く済み、断熱材が隙間なく充填されるため高い断熱効果を得ることが可能です。天井裏の断熱改修は冷暖房の効率を高める効果が大きく、光熱費の削減にも直結するため、費用対効果の高いリフォームといえるでしょう。
壁
壁は住宅の外皮の中で最も面積が大きく、窓ほど注目されにくいものの熱の出入りは決して無視できません。外壁内部の断熱材は築15年以上経過すると湿気を吸って劣化しているケースが少なくなく、そのまま放置すると冬は寒く夏は暑い住まいになってしまいます。壁の断熱性能が低下すると暖房効率が悪化し、光熱費の増加にもつながるでしょう。
壁の断熱リフォームには、壁内部の断熱材を入れ替える「充填断熱」と、壁の隙間に発泡ウレタンを吹き込む「吹き込み断熱工事」の2つの方法があります。吹き込み工法は外壁に小さな穴を開けてセルロースファイバーなどを充填するため、大がかりな解体を行わずに施工できるのが魅力です。
さらに外壁塗装のタイミングで断熱塗料を併用すれば、塗装と断熱を同時に実施でき、足場費用を抑えてトータルコストを削減することも可能です。
玄関ドア
玄関や勝手口は冷たい外気が直接入ってくる場所であり、見落とされがちですが熱の出入りが非常に大きい箇所です。古い玄関ドアはアルミ製で断熱材が入っていないものが多く、ドア周辺のゴムパッキンが劣化していると廊下やリビングにまで冷気が流れ込んでしまいます。なおかつ、玄関ホールが常に寒い状態だとリビングとの温度差が大きくなり、ヒートショックのリスクも高まります。
玄関ドアの断熱リフォームでは、断熱材が内蔵された高断熱ドアへの交換が一般的な方法です。最近では既存のドア枠の上から新しい枠を被せる「カバー工法」が普及しており、わずか1日で工事が完了するケースも珍しくありません。
断熱ドアと床下断熱を組み合わせれば家全体の温度ムラを減らすことができ、光熱費の削減やヒートショック対策にもつながるでしょう。
株式会社住まいる工務店の事例5選!

ここからは、宇都宮市を中心に25年以上の実績を持つ「株式会社住まいる工務店」が手がけた断熱リフォームの事例をご紹介していきます。住まいる工務店はLIXILリフォームネットの「まるごと断熱リフォーム登録店」として認定されており、窓から床下、外壁まで幅広い断熱工事に対応できる技術力を持っているのが特長です。
実際の施工事例を通じて、断熱リフォームでどのような変化が得られるのかをイメージしていただければ幸いです。
子ども部屋の内窓断熱リフォーム事例

冬場の結露を放置すると窓枠や壁にカビが発生し、お子様のアレルギーや喘息の原因となる可能性があります。カビはダニのエサにもなるため、放っておくとダニも繁殖しやすくなり、お子様の健康リスクがさらに高まってしまいます。今回は宇都宮市のお客様からご依頼いただき、洋室の内装刷新と内窓設置を約7日間の工期で行いました。
既存の単板ガラスサッシに内窓を取り付けたことで外気との温度差が緩和され、結露やカビの発生を根本から防げるようになっています。断熱・防音効果も向上し、お子様が一年を通して健康で快適に過ごせる環境が整いました。内装はお子様が選んだピンクのアクセントクロスを施工し、見た目の可愛らしさと健康面への配慮を両立させたお部屋に仕上がっております。
>施工内容について詳しくはこちら
出窓と外壁をまとめて断熱リフォームした事例

宇都宮市にお住まいのお客様から、出窓周りの寒さと小庇からの雨漏れ、外壁の劣化を同時に解決したいというご相談をいただきました。出窓は構造上熱が逃げやすく、冬場は窓台に置いた観葉植物が枯れてしまうほど冷え込んでいたそうです。
今回は出窓を撤去してシャッター付き複層ガラスサッシに交換し、外壁塗装も併せて実施しています。新しいサッシは既存の壁をできるだけ壊さないよう特注サイズで製作し、工事期間は約20日間、費用は約100万円(税込)となりました。
リフォーム後は断熱性能とセキュリティが大幅に向上し、お客様からも「雨漏れの心配がなくなり安心した」とのお声をいただいています。外壁と窓を同時にリフォームすれば足場費用を1回分に抑えられるため、複数箇所の断熱対策を検討されている方はまとめて工事を行うのがおすすめです。
>施工内容について詳しくはこちら
外屋根を断熱力の強い素材でリフォームした事例

宇都宮市にお住まいのお客様から、既存のコロニアル屋根の塗装を何度か行っており、今後のメンテナンス負担を軽減したいというご相談をいただきました。今回は既存屋根の上に重ね張りで新規屋根材を施工し、同時に雨樋の交換と破風部の板金巻きも実施しています。
新しく採用した屋根材はアイジー工業のスーパーガルテクトで、遮熱性鋼板と断熱材の相乗効果により優れた断熱性能を発揮する製品です。メーカー保証は変褪色20年・赤さび20年・穴あき25年と長期間にわたるため、将来のメンテナンス費用を大幅に抑えられます。
工事期間は約30日間、費用は約480万円(税込)でした。お客様からは「持ちが良い商品を選んだことで安心して過ごせる」とのお声をいただいており、屋根のメンテナンス時期には断熱性能の向上も合わせて検討されることをおすすめいたします。
>施工内容について詳しくはこちら
外壁に断熱力の高いへーベルライトを使いリフォームした事例

築40年の鉄骨造住宅で、外壁の断熱性能が低く冬の寒さに悩まれていたお客様の事例をご紹介します。この住宅は新築時に外壁の断熱が十分に施されておらず、壁を触ると冷たさを感じる状態でした。
構造上、壁の内側に断熱材を入れることが難しかったため、外壁の外側から断熱リフォームを行っています。採用したへーベルライトは軽量気泡コンクリートの一種で、内部に無数の気泡を含み優れた断熱性能を発揮する外壁材です。
既存の外壁の上から施工できるため大がかりな解体工事が不要で、お客様からは「壁が冷たくなくなった」「暖房の効きが格段に良くなった」とのお声をいただきました。外観もモダンな雰囲気に一新されており、外壁リフォームを検討される際は見た目だけでなく断熱性能にも着目して素材を選ぶことが大切です。
>施工内容について詳しくはこちら
玄関の断熱リフォーム事例

玄関を開けるたびに冷気が流れ込み廊下まで寒くなるというお悩みから、玄関ドアの断熱リフォームをご依頼いただいた事例です。既存のドアは築30年当時のアルミ製で断熱材が入っておらず、隙間風で玄関マットがめくれ上がるほどでした。
施工にはカバー工法を採用し、既存のドア枠を活かしながら断熱材が充填された高断熱ドアを取り付けています。工事はわずか1日で完了し、お客様からは「こんなに簡単に変わるとは思わなかった」と驚きの声をいただきました。
リフォーム後は玄関周りの寒さが解消され、気密性の向上により花粉が入りにくくなるという予想外の効果もあったそうです。玄関ドアは家の顔でもあるため、断熱性能とデザインを同時に一新できるのは大きなメリットといえるでしょう。
>施工内容について詳しくはこちら
宇都宮で断熱リフォームをするなら「住まいる工務店」へ!

宇都宮市で断熱リフォームをお考えなら、創業25年・累計8,965件以上の施工実績を持つ株式会社住まいる工務店にご相談ください。一級建築士をはじめ経験豊かなリフォームアドバイザーが、お客様に寄り添ったご提案を行っています。
あんしん10年保証や24時間365日対応など、充実したアフターサポート体制も強みとしており、宇都宮市を中心に車で30分圏内のエリアに対応しております。
お家を快適にしたいとお考えであれば、まずは無料の現地調査とお見積もりをしてみてはいかがでしょうか。フリーダイヤル0120-964-365(営業時間8:30〜17:30)または公式サイトへお気軽にお問い合わせください。















